専門家の知恵を借りてウェッブ検索
先月10日に、Googleが、いくつかの新しいサービスを発表しましたが
その中の「Google Co-op」は、着々と充実してきているようです。
Google Co-opは、サイトを検索するときに、専門家の推薦する
サイトも、いっしょに検索できるサービスです。
自分が選んだ専門家が推薦する(提供する)、キーワードにマッチした
サイトも、通常の検索結果の上に、別枠で表示されます。
専門家は、もちろん、ある特定の分野で、専門的な知識を持っている人で、
自称でもかまわないみたいですが、登録制です。
彼らは、自分自身で、大きな情報サイトを持っている場合もあります。
しかし、他のサイトにタグ付けをしたり、コメントを追加したり、
独自のリンク集を持っていたりする場合もあります。
これらの情報も、検索結果に反映されることになります。
こういった専門家の知識も活用したい利用者は、Google Co-op Directoryで
あらかじめ、利用したい専門家の情報の購読手続きを、行っておきます。
Google Co-op Directory
http://www.google.com/coop/directory
それにより、検索結果に、彼らの情報も表示されるようになります。
で、話を元に戻しますと、この「Google Co-op」は、着々と充実して
きているようなのです。
既に、大手の医療情報サイトなどが参加していたようですが、このほど
ニュースになったのは、CityTownInfo.comの参加です。
CityTownInfo.com
http://www.CityTownInfo.com/
CityTownInfo.comは、その名の通り、アメリカの数千の都市、街、村の
情報を大量に集めたサイトです。
サイトの説明によると、
「アメリカの、どの町についても、
旅行者、家を買いたい人、不動産業者、研究者、ジャーナリストや
ブロガーなど、どんな人に必要な情報でも、」
簡単に調べられるサイトです。
このように、Google Co-opでは、直接、専門性の高いサイトへの
アクセス(垂直検索)が、可能となります。
アメリカでは、大きいけれど汎用的な Google に対抗して、小さいけれど
専門性を武器にした検索サイトも、がんばってきました。
しかし、これからは、対抗していくことが難しくなると思います。
でも、逆に言えば、Google Co-opに専門家として登録することによって、
Googleの利用者のトラフィックを、自分のサイトに引き寄せることも
可能になります。
実際、アメリカ国内の地域情報を知りたい利用者の、かなりの部分は、
Google Co-opを通して、CityTownInfo.comを、利用するようになるでしょう。
上にも書きましたように、専門家というのは、自称で、個人でもOKです。
Google Co-opの日本語版は、まだまだのようですが、日本語版が出てきた
ときには、何が起こるのでしょう。
アクセスを引き寄せる手段の1つとして、注目を浴びるかもしれませんね。
実際にルール上、可能になるかは分かりませんが、例えば、アフィリエイトの
リンク集を作って登録する人たちが、すぐに何人も出てきそうですね。