ポッドキャストをビジネスで使う
趣味の領域では、十分に広まったポッドキャストですが、
ビジネスでの利用も、目立ってきました。
今回紹介するのは、不動産業界の話題です。
アメリカの西部を中心に、約40のコミュニティを持つ、Taylor Woodrow
Homes という、建設会社があります。
(計画的に、ひとまとまりで開発した戸建て住宅の集まりや、マンション
などを、コミュニティと言ってるようです)
このTaylor Woodrow Homesが、売り物件(家)の、室内や外観を紹介する
ビデオを製作し、RSSで配布しています。
配布データは、ポッドキャスト製作会社 What I Want Podcasting が
作って、配布サイトも運用しています。
これが、けっこう成功しているみたいです。
iPodユーザが増えるにつれ、不動産の世界でも、ポッドキャストの
利用者が、増えているようですね。
What I Want PodcastingのCEO、ライアン・ホバック氏によると、
「家の室内や、外観などを紹介するビデオが、驚くほどの勢いで
潜在的なお客さまに届くようになっています。
お客さまは、自分自身で、自由に家を選べるようになりますし、
会社としても、お客さまとの良い関係が、築けるようになります。」
このサイトでは、現在、Carmela、Spyglass Hill(いずれもカリフォルニア)
など、7つのコミュニティのデータが掲載されています。
各コミュニティのページでは、wmv形式と、mov形式で、動画(と言うより
スライドショーですが)を見ることができます。
そして確かに、RSS/iTunesに登録できるようになっています。
説明によると、iTunesのサイトで、「Real Estate(不動産)」という
キーワードでも、見つけられるそうです。
なお、このサイトでは、間取り図、価格はもちろん、左右に回転する
室内のカメラ映像なども、見ることもできます。
ですから、ここで興味をもった顧客は、そのまま会社にコンタクト
して、交渉に入ることができます。
アメリカは、その名も「Real Estate」という、1日中、不動産情報ばかり
流す放送局もある、お国柄です。
流行りのポッドキャストに、不動産情報が出てきても、あまり違和感が
無いのかも知れませんね。
ただ、テレビと違って、ポッドキャストは、潜在的な顧客に対して
継続的にデータを流すことができます。
こうした使い方は、業種を問わず応用できそうですね。